NECODO(仮)の建設及び運営

 

 
 

Necodo:衣食住の総合施設の建設と運営

 

▼NPOによる動物病院の設立趣旨

時代が移るに従い、犬猫はかつてのペットと呼ばれていた愛玩動物から生活動物へと立場を変え、現在は約犬900万、猫1000万匹が人と共に家族として暮らしています。

動物への医療も家畜としての産業動物とは別に人間の医療を追従するかのように生活動物のための医療は発展してきました。そして現在全ての生活動物に医療は何らかの形で必要とされる社会になっています。しかし生活動物の医療は自由診療ですから、美容整形や審美歯科と同じく、お金をかければ際限なく高額な医療が行えるシステムがはたらいてしまいます。人間同様に生活動物の命の重さを尊重する時、家族を守りたいと思う人には、お金と命の価値が比例するのではないかと錯覚してしまう現象が生じます。お金の問題で助かる命も助からないとしたら、どれほど悲しい事でしょう。

私たちIACTは、すべての生活動物に必要と考えられる医療を飼い主が提供できる環境を作るため、人間の医療体制を模したNPO法人による動物病院の設立を目指しています。動物に公平かつ公正、適切な医療を、適切な価格で提供できる医療機関をこの日本につくることにより、生活動物も人も安心して暮らせる社会づくりを目指します。

▼適切な医療を、適切な価格で提供するために必要な機関の設置

現状の動物診療の問題点として、診療は自由診療ゆえに、すべての判断が獣医師に委ねられていることが挙げられます。獣医師といえども動物に対して愛情だけで接している医師だけではありません。病気に対して、多くの治療・投薬を行うほど病院が直接利益を得る仕組みから、動物の体に過度な負担をかける医療を選択する獣医師も少なくなく、特に動物病院の経営合理化が進む昨今、動物の医療は、動物への仁愛を建前に、経営者や株主への利益還元のための一手段になりつつある懸念があります。

その要因のひとつに、動物病院には人間のシステムと異なり、監視役である第三者としての保険機構が存在しないことが挙げられます。獣医師の判断が最終判断と位置付けられ、飼い主は医療行為が難解であることから口を挟むことが難しく、また生活動物は自らの体調によってしか自身の状況を伝えることができないでいます。

私たちIACTでは、公平かつ公正、客観性と透明性ある医療を生活動物と家族に保障するために必要な機関を動物病院に設置します。機関は、飼い主、そして医療従事者と同じ目線に立てる専門家によって構成されます。飼い主が正当な医療のあり方を知り、見て、常識的な目で医師の本質を見極めることにより、

「飼い主が自分の生活動物のために獣医師を雇う」

雇用システムを構築し、客観性と透明性ある獣医療システムを作り出します。

誰もが公平で、客観性、透明性のある医療を作ることで、

安心できる社会づくりを目指して――― IACT